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世界一周(二周目) 旅行記 アジア編 インド

13~15日目 2012/06/06(水)~08(金) 田舎町

日本
時間
現地
時間
内容 金額 日本円
換算
毎日同じように過ごしていたので、3日間の日記を1つにまとめます。
ちなみに親戚の結婚式は
・木曜:プチパーティ
・金曜:メインパーティ
・土曜:プチパーティ
という3日間構成らしい。
日程を1日勘違いしていたので予定が1日狂ったけど、
(水曜日開始だと思ってた)
それぐらいはなんとかしよう。
嫁の実家に泊まっていた Mr.G は翌昼こっちにきた。
村はこんな感じ。超田舎です。
村
以下、毎日の過ごし方。
朝。
適当に起床。
チャイとインド菓子で朝食。
もちろん無料。
女性陣は朝から良く働く。
掃除、洗濯、料理。常に働いている。
それに引き換え男連中はだらだらしてる(^^;;
午前。
子供たちとひたすら遊ぶ。
良く分からない現地ルールのゲーム、歌、踊りなど。
だいたい毎日10人以上は集まる。
昼食。
カリーとチャパティ。
毎回種類を変えてくれる。
お昼前にようやく Mr.B、Mr.G が起きてくる。
初日の夕飯だけは微妙だったけど、それ以外は絶品。
特にレディ・フィンガーっていうカリーは最高だった。
(おくらが入っているカリー)
カリー
午後。
またもや子供たちとひたすら遊ぶ(^^;;
Mr.B、Mr.G は俺のノートPCでひたすらチェス。
夕方。
涼しくなってくるのでようやく Mr.B、Mr.G も混ざって遊ぶ。
主にクリケット。
難しい。
夕食。
カリーとチャパティ。
昼食と同様に毎回変えてくれる。
風呂。
昔ながらのインド式。
大きなバケツに井戸から汲んだ水をためる。
そこから小さな水汲みで頭や体に水をかける。
シャワーなんて便利なものはない。
完全なる水浴び。すぐ慣れる。
飲み会。
なぜかいつもウイスキー。
他があまり飲まないので、ほとんどオイラと Mr.B が飲む。
毎回大瓶をあける。
飲みすぎ。
酔っ払って気持ち良くなったら就寝。
いつも適当な時間。
こんな感じで現地人の生活を堪能した。
以上が毎日の過ごし方。
以下、その他の出来事や感想など。
子供たちに肌の色が同じと言われた。
比べてみたら確かに同じ。
それぐらい日焼けしてる。
顔、腕、足が真っ黒。
でもそれ以外は真っ白。
実は食事の際に毎回「生のタマネギ」が出される。
単純にある程度刻んだだけの「生タマネギ」
ここに限らず、インドのレストランでは良くだされる。
ただし、旅行者用のレストランではあまり出されない。
旅行者が手をつけないことを知っているから。
だって前もって切っておいとかれた生の野菜は衛生的にちょっとヤバイから。
前回の旅ではオイラも相方も1回も手をつけなかったと思う。
(そもそも旅行者用レストランに行ってたのであまり出されなかったが)
でも今回はほとんど食べてる。
気にしなくなった。
レモンを絞ってそのままかじる。
飲食物で気にするのは「水」だけ。
「水」だけは彼らも「やめとけ」とオイラにアドバイスしてくれる。
ちなみにここではオイラにはミネラルウォータがちゃんと提供されている。
(とか、言いながら、後半は井戸の水を普通に飲んでけどな)
停電は毎日起こる。
都市部でも毎日数回は起こる。
田舎町は毎日10回ぐらい起こる。
扇風機が止まってしまうのだけは辛い。
水は井戸水。
料理も洗濯も風呂も同じ水。
残念ながらそんなに綺麗じゃない(^^;;
生ではオイラは飲めないのでカリーやチャイで摂取している。
水を汲む仕事は子供たちや男達も行う。
オイラも何度か手伝った。
と、いうか水汲み以外の仕事は全て女性陣がやっている気がする。
多くの家でヤギを飼っている。
で、ヤギの乳で乳製品を作っている。
ここ(叔父の家)でもそう。
でも個人的にはちょっと苦手な味(^^;;
ヤギ
砂漠に近いためか、暑さと寒さの差がでかい。
昼は猛暑。
朝夜はすごく冷える。
初日は知らずにエアコンつけたまま寝てヤバかった。
砂漠
「水」以外は完全に現地人生活を堪能した。
(後半はその「水」も同じように飲んでたけど)
現地の人の家で生活するってのも
ある種の夢というか、あこがれでもあったので
本当に良い経験をさせてもらった。
 
さて、ここまでが天国。
次からが地獄です。
 
正直、ネットでこんなこと告白しないほうがいいかもしれません。
バッシングも多少はあるかもしれません。
(バッシングがあるほど多くの人に見てもらってるサイトでもないが。)
が、同じような目に会う人を1人でも減らすことができたらいいと思い、
あえて全て公開します。
当然ながら全て実話です。
2012/06/07(木)の夜
夜中に別の場所でプチパーティがあるので早めに夕食。
夕食後にいつもの飲み会。オイラ、Mr.B、Mr.G の3人。
パーティの前に飲んでも大丈夫なのかと思ったが、
ただ歌って踊って飲んでをするだけなので大丈夫らしい。
途中で、「外に行こう」と誘われた。
毎回強いウイスキーを飲んでいて、今回も既に酔っている。
特に何も考えずについていった。
家からある程度離れた場所で座った。
ここで星でも見ながら飲み会を再開するのかなーなんて思ってた。
Mr.B がポケットから何かを取り出した。
うっ、もしかして。。。
「マリファナだよ。一緒にやろう。」
もちろん断った。
お構いなしに Mr.B はタバコを1本中身を取り出して
マリファナと混ぜてまた詰めなおした。
あぁ。これはオランダで見たなーなんて思いながら
ぼーっと見てた。
で、Mr.B は吸い始めた。
酔っていたせいもあるのか分からないけど、
このときオイラは「何やってんだこいつは。。。」
ぐらいにしか思っていなかった。
で、Mr.B と Mr.G がまた勧めてきた。
もちろんソッコー断った。
そしたら
「なぜやらないのか分からない」とか
「せっかくインドに来ているのに」とか
「一度も経験しないなんてもったいない」とか
色々と言ってきてかなりしつこく勧められた。
で、俺はついにやってしまった。
と、言っても吸ったフリをしただけだ。
口に少し含んでぱーっと吐いて「Good」と言ってとっとと返した。
吸い込んでいない。
合法のオランダですら拒んだ俺だ。
普通のタバコですらやらない俺だ。
こんなもん酔っててもやるわけがない。
神に誓ってやっていない。
(神を信じていない俺が言っても説得力ないけど)
実際にやってしまってたら日記で公開なんてしない。
絶対にやっていないという自負があるからこそ公開している。
やつらを納得させるために吸ったフリをしただけだった。
でもこれが全ての敗因だった。
それからまた Mr.B が吸いはじめ、俺は酒の方に集中した。
ただ、この州では野外での飲酒が禁止されていることを後で知った。
しばらくしたら(15分ぐらいかな?)車が目の前でとまって
中の男に「お前らそこで何やってんだ」的なことを言われた。
(英語じゃなかったんですが多分そんな感じです)
そしたら Mr.G が小さな声で「Run, Run, Run」
と何度も俺に耳打ちした。
正直、酔っていて、この時点では状況がさっぱり分かっていなかった。
でも彼らのやり取りを見ているうちに徐々に
酔っていても状況が分かってきた。
警察だ。。。
そして俺たちはその場で取り押さえられた。
Mr.B のポケットからはマリファナの残りが出てきた。
俺と Mr.G からは何も出なかった。
この時点で酔いはいっきに覚めていた。
酔いが覚めて頭も回ってきた。
幸い俺はやっていないから尿検査でやっていないと証明されるんじゃないか
と助かる可能性を都合よく考えていた。
でもそれは間違いだった。
尿検査の前に、臭い確認をされた。
そういえば俺はさっき口に含んだ。
1回だけとはいえアレの臭いはなかなか強い。
確実に「やった」と思われる。。。
そして口の臭い確認をされ、いきなり殴られた。
つまり「やった」と認定されたってことだ。
なんてことだ。
吸ったフリをしただけなのに「やった」ことになってしまった。
「俺はやってない!ちゃんと検査をしたら分かる!」
と繰り返し叫んだが無駄だった。
そして彼らの叔父の家に連れて行かれ、俺の荷物を全部調べられた。
ドラッグを持っていないか確認するためらしかった。
もちろん持っていないので何も出なかった。
その間、Mr.B、Mr.G は叔父に殴られまくっていた。
(まぁこいつらは言い訳ばっかりして警察にも殴られまくっていたが)
次にドラッグの出所を聞かれた。
ここからは1人1人別々に違う場所で尋問された。
嘘をついても仕方がないので正直に話した。
「彼が持ってただけで俺はどこから買ったとかは一切知らない」
もちろん「そうか」と納得されるわけもなく、
「正直に言え!最大6年間刑務所で暮らすことになるんだぞ!」
と脅された。
が、既に正直に言っているので「俺は本当のことを言ってる」
と繰り返し伝えた。
こんな目にあっている時点でかなりのバカだ。
気が緩むにもほどがある。
本当にバカだ。
でも俺は自分でも驚くようなことをこのときに考えていた。
「インドで刑務所に入ったら本とか出せるかな」
「刑務所行きまでにはならなくともすごい日記が書けそうだ」
と。
悲観的な考えは一切なかった。
人生最大最悪のトラブル真っ最中なのに、
信じられないかもしれないけど、本当にこんなアホなことばっかり考えていた。
もしかしたら苦しさから逃れるために
現実逃避して無理やりこんなこと考えていたのかもしれないけど。
自分への尋問が終わってしばらくすると
叔父が警察に何かしきりに話している。
英語じゃなかったので何を話しているのかは
さっぱり分からなかった。
で、いつの間にか「1人頭5000ドルで見逃してやる」という
ことで丸く収まろうとしていた。
要は叔父が警察を買収したってことだ。
この時点で急に俺は「警察もグルになった詐欺か?」と疑い始めた。
しかしこれが詐欺なのかどうかなんてもうどうでもいいことだった。
これが詐欺だろうが詐欺じゃなかろうが、結果は同じだからだ。
話がこじれる前にとっとと解決したかったので
俺はこの話を承諾した。
ちなみに詐欺かと疑った理由は、
別の人のブログか何かで以下のようなトラブルを読んだことがあったから。
・仲良くなった現地人に誘われ、その人の家でドラッグ。
・なぜか警察が部屋に突入してくる。
・大金払えば見逃してくれることになる。
 (現地人が実は警察とグルというケース)
さらに別のケースだと
・現地人からドラッグを購入。
・宿でやっちゃう。
・なぜか警察が宿に突入してくる。
・大金払えば見逃してくれることになる。
 (売人が実は警察とグルで宿情報を売られるというケース)
最後まで詐欺じゃないかと疑う決め手と言うか、
ずっとひっかかってた点がある。
「こんな田舎町で夜に警察に遭遇するか?」
って点だ。
しかしこれは後日、別のインド人との会話で解決した。
田舎町ではガソリンスタンドが近くにない。
しかし田舎なので車やバイクは都会以上に必要となる。
しかもガソリンの価格は高騰している。
なので田舎ではガソリン泥棒が多いんだそうだ。
そこで警察はガソリンが盗まれないように、
もしろ田舎のほうがマメにパトロールをしているそうだ。
っつーわけで、まぁ他の詐欺ケースに似てなくもないけど、
今回のケースとは微妙に違うので
これ以上は疑わないことにする。
(本当は詐欺だと思ってるけど、こうなった時点で何をどうしようが負けなので
 前向きに考えることにしただけだが(笑))
顔写真、パスポートの写真を撮られた。
で、「金を払わずに逃げたらこの写真を空港に送って出国できなくしてやる」
と脅された。
同様に Mr.B、Mr.G も写真を撮られていた。
電話番号やお金の引渡し場所などの細かいやり取りがあって
ようやく解放された。
俺、Mr.B、Mr.G、叔父で話し合いをし、
明日の予定を決めた。
2012/06/08(金)
いつものように朝食を頂き、みんなで車で町へ向かった。
ここは田舎すぎてATMがないからだ。
しかし自分はポジティブ・シンキング(プラス思考)な人で本当に良かった。
ネガティブ・シンキング(マイナス思考)な人だったら
耐えられなかったかもしれない。
まぁそもそもネガティブな人だったら
この就職氷河期にアラフォーのおっさんが会社辞めて
世界一周とかやらないと思うけど(^^;;
そしてATMに到着し、カードの限度額までおろした。
が、ちょっと問題が起きた。
持っていたカード全部使っても、要求された金額に足りなかった。
盗難や詐欺に備えて1日の限度額を低めに設定しておいたからだ。
「仕方がない」とそのまま金の引渡し場所まで移動した。
が、これが思っていた以上に遠い場所だった。
場所に到着して電話をした。
が、返ってきた答えは予想外のものだった。
「今日は仕事で忙しいから明日の朝に変更だ」
はぁ?こんなことを明日に変更すんの?
マヂで言ってんのアンタ?
まぁそもそも金額足りてないのでまた揉めるかもしれなかったし、
ある意味好都合だったかもしれないが。
例の結婚式と金の引き渡し場所の関係もあって、
今日は Mr.C の叔父の家に泊まることになった。
そして何事もなかったかのように同じような日を過ごした。
(一緒に遊ぶ相手が変わっただけだ)
叔父(Mr.B、Mr.G の方の叔父)の「こんなときこそスマイルだ」の言葉の通りにした。
さすがに今日の夜は酒は飲まなかった。
    合計 Rs0 \0


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